2007年07月18日

京都西陣・唐織

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唐織とは、西陣を代表する織物で、綾織地の上に、多彩な色糸を使い、柄を刺繍のように縫い取りで織り出す技法で、錦地の中でも最も高級とされる織物。
古くは将軍など限られた人の装束や能衣装として用いられており、現代でも能の女役の上着類は見事な唐織です。

唐織の起源は、二陪織物(ふたえおりもの、ふたべおりもの)からくる。
二陪織物は5世紀頃から伝えられており、全面に亀甲や唐草などの連続紋を織り出して地紋とし、その上に「上紋(うわもん)」と称して丸文や花鳥文などを地とは別の色糸で飛び飛びに織り出したもの。二重織物とも書く。
普通は横糸を刺繍糸のように浮かせた浮織物の地紋に、絵緯(えぬき。織の組織に必要な経緯(たてよこ糸)とは無関係な、紋をあらわすだけに使う色糸)を使って上紋を浮織にするが、まれに地紋を堅織物にすることがある。
地紋上紋ともに堅織物にしたものは「沈め織」といって区別することもある。
また地紋がなく、絵緯による紋だけをあらわしたものを鎌倉時代以降”唐織物”と呼んだ。
これが能装束の唐織につながってゆく。
唐織は平安時代以降の文献に記されており、特に高貴な女性が用いたほか、主人のお仕着せで女房たちがそろって着用することもあった。
このようなことより京の都には優れた職人が数多く生まれていった。
応仁の乱勃発でこれらの職人達は全国に飛散するが、乱が終わると戦火を逃れていた職人たちは、両軍の本陣の跡地である東陣・西陣に戻り、諸国で習い覚えた明などの新技術も加えて京織物を再興した。
西陣で織物生産を営んでいた秦氏ゆかりの綾織物職人集団「大舎人座」と、東陣の「白雲村」の練貫職人集団との間で京都での営業権を争ったが、永正十年(1513年)の下知(お上からのお達し)によって京都での絹織物の生産を独占。
天文十七年(1548年)に「大舎人座」の職人のうち31人が足利家の官となり「西陣」ブランドが確立される。
「西陣」の織物は富裕町人の圧倒的な支持を受け元禄〜享保年間に最盛期を迎える。
この頃に西陣織の二大技法である紋織りと綴れ織りの基礎技法が確立し今に至っている。

織ティッシュカバー
唐織袋帯の帯地の表地、裏無地を使用した豪華な菊の高級感
表地も裏地もすべて袋帯と同じ正絹糸を使用。シルク100%

唐織テーブルセンター(菊葉文)
箱入り娘のたとえのごとく、長年大切に育ててきた菊を篭で守るという姿は、災難などから大切な物を守るという姿を表す。古来中国では菊の葉につく朝露は不老長寿が得られるといわれ、日本では菊酒としていつからか飲まれてきた。



唐織テーブルセンター(菊葉文)

月に花うさぎ(古帛紗
お茶席などでよく使用される古帛紗は、濃茶、茶箱、荘り物などの点前に用いたり、香合などを飾るときに敷いたりします。また器物同様鑑賞の対象となり、中でも唐織で作製された古帛紗は珍しく、唐織は美術的要素が高いことから、お茶席のみならず、額に入れて飾る事も出来ます。

夜空を飾る満月の中に見える模様は、日本では兎の餅つきといわれています。作品では、夜空に願い事をしたくなる満月と、決して後ろには進まず、子宝で安産という縁起の良い兎を別々に表現しています。

巾着袋(紫系七色縞
京都西陣の伝統工芸”唐織”で織り上げた巾着袋は、唐織ならではの豪華な装いで、上品で美ししい。
錦は通常三枚綾で織る技法ですが、これはその倍の六枚綾という技法で織られ、経糸が表面に見える量が増え、絵柄をくっきり鮮明に表しています。
7色の紫系の縞色は「魔除け」の意味を持ちます。

吉祥松文(額入唐織)
袋帯の紋様をそのまま使用し、同じ技法と正絹糸で織り上げ、裏打ちして額の中に納めたもの
松の木は千年の樹齢を保つといわれることから、長生きの象徴として吉祥の木とされています。
また、門松として飾られるように、その家の安全・繁栄を守る年神様(男の神様・女の神様)が、左右にやどられるといわれ、神がやどる木として大切にされています。
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posted by enigma at 06:02| Comment(11) | TrackBack(0) | 名産 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月17日

京象嵌

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京都に息づく伝統工芸、伝統工芸師の技。

象嵌とは、
象は「かたどる」、嵌は「はめる」と言う意味がある。
象嵌本来の意味は、一つの素材に異質の素材を嵌め込むと言う意味で金工象嵌、木工象嵌、陶象嵌等がある。
その中の金工象嵌は、シリアのダマスカスで生まれ、時代とともに西はヨーロッパに伝えられ、スペイン象嵌。
東はシルクロード経由で飛鳥時代に日本に伝わったとされる。
京都で象嵌技術が盛んになったのは江戸時代で優れた職人が多数生まれ、武士の刀の鐔(つば)、甲冑、鏡や根付、文箱、重箱などに腕を振るった。
素材としては金属だけではなく、彩色した木材や骨片、貝殻、陶磁器なども用いられる。
明治には、欧米で日本の象嵌技術が評価され、以後輸出品として脚光を浴びている。
現代は、会社のバッチや贈答品、記念品として重宝がられるとともに、家具、装身具類にも応用され、渋みと品格が評価を受けて、文化性の高い商品として愛用されている。

”京象嵌”とは、
京象嵌は、ほとんどが布目象嵌といわれるもの。
象嵌の様々な手法のなかでも、地金に布目状の切目を入れ、様々な形に"象(かたど)った" 金・銀等を"嵌(は)め"込む技法またはその工芸品の総称をいう。
特に魅力的なものは、世界で”JAPAN”と呼ばれているもう一つの伝統工芸”漆”と純金や純銀の細い線を組み合わせた象嵌。
とても人の手仕事とは思えないような細やかな模様が表現され、漆黒に浮かぶ金銀のコントラストや、各々を象る日本独特の繊細で美しいラインは芸術的ともいえる職人技の賜です。

京象嵌ネックレス(小鳥)
純金象嵌 K24使用
細かいところまで描かれた小鳥、そして華
外側左の華には、花びら一枚一枚に細かい細工が施されている(拡大画像)


京象嵌ネックレス(さくらんぼ)
純金象嵌 K24使用
形がまったく異なったさくらんぼネックレス
揺れる二つの実のなかには、風に舞う桜が描かれている

京象嵌ネックレス(華
黒と銀のシックな色合いの中に可愛らしいポピーの花が浮かび上がる
シンプルかつ力強い華ネックレス
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2007年07月16日

プロの鋏

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金高刃物老舗
創業200年の金高刃物老舗は華道池坊御家元の向かいに店舗を構え、多くの師範、生徒の方々の意見を取り入れた最高級な華道用鋏を販売している京都の伝統工芸「京刃物」の専門店。
初心者用から高級品まで全ての用途、レベルのものが揃っている。
金高刃物老舗は華道だけでなく様々な刃物を提供している。
京都の伝統産業のあらゆる分野において、「刃物」は無くてはならない陰の力。
ガーデニングにも最適で京の伝統産業の職人達がが認めた「切れ味」を家庭でも味わうことが出来る。


花鋏 黒打 五寸五分
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京都・丹波の”鬼みそ漬け”

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京都・丹波の“鬼みそ漬”
京都丹波には、800年以上もの歴史のある野菜果菜・根菜類の味噌漬が伝承されている。
丹波はまた、京野菜の本場でもある。
昭和のはじめ頃までは、たいていの農家で仕込み味噌玉味噌の底溜りに塩漬けをした野菜が漬け込まれ、保存食として内陸地である京都人の塩分摂取に重要なの役割を果たしてきた。
そんな本来の目的をもって日本の食文化に貢献してきた漬物も、西洋化しつづける現代の食生活の影響で変貌を必要とされ、そのための手段として過度な化学調味料の使われてきていた。
しかし、日本食の一端を担っている漬物が、その調味を化学調味料に頼っていたのでは京都の名に恥じる。
本来の味を取り戻すために、材料に青首大根とは違い地中でしっかりと育った白大根、江戸時代から継承されている京の伝統野菜白瓜を使用し、丹波伝承の味噌漬を年以上の年月をかけ伝来の製法と味を再現、鬼みそ漬けとして復活させた。
味噌床は熟成をした高級田舎味噌で、醸造微生物の生きた乳酸菌・酵母菌を多く含んだ漬物で、常温でも日持ちがし、少しずつゆっくりと食べることが出来るので高齢者にも最適なお漬け物。
さらに、廃棄味噌の処理は乳牛畜産家・バイオクリーンセンター・堆肥そして栽培・生産物野菜と循環型のエコな生産体制をとっている。身体にも、自然にも優しいお漬け物である。
丹波名産 鬼みそ漬 亀岡産篠大根と桂大白瓜詰合せ
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2007年07月14日

京都 五明

radEF255.jpggetImg.php.jpegrad3E2A6.jpg京都、五明は京仏具の箔押し伝統工芸士の職人工房。仏具やインテリア、歴史的建造物など伝統を生かした匠の技で日本の伝統を維持してきた。
実はこの五明、ティファニーの御用達なのである。
五明は30年以上にわたって高度な技術を駆使し、金箔・プラチナ箔や消し粉を使い
ティファニーのバッグやアクセサリーを製造し、アメリカ本社で販売されている。
五明はこのティファニーでも培った金箔、プラチナ箔や消し粉を使い、素材は木をベースにオリジナルのペンダントやインテリア、アクセサリーを販売している。
posted by enigma at 06:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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